スイッチやコンセント、インターネットなどの電機設備の配線計画は、日々の快適さを左右する大切なポイントです。ですが「コンセントが足りない」「ブレーカーが落ちる」「照明スイッチが使いづらい」など、暮らしてみて「しまった」と失敗や後悔が最も出るところとも言われています。
配線の工事は家の骨組みが完成した後、と早い段階に始まります。工事が進むと変更ができないので、早めに検討を始めましょう。
まずは家族ひとりひとりの動線にあわせて位置や数を検討しましょう。大人・子供によっても行動パターンは違いますよね。例えば朝起きたら、弁当用に炊飯器のスイッチをいれる、朝ご飯用にコーヒーメーカーをセットする、トースターでパンを焼く、ジューサーでスムージーをつくる・・・。これだけでも、キッチン周りに複数のコンセントがあれば便利だなと感じます。
このように家族の動線、部屋ごと、季節ごとにコンセントが必要になる家電や機器をリスト化すれば、電気に詳しくなくても設計士が最適なプランを設計してくれます。
コンセントの数だけでなく、位置も重要です。
基本的にコンセントは部屋の隅に設置されることが多いです。家具や扉などで隠れて使いにくくなってしまう経験をされた方も多いのではないでしょうか。扉の開閉、家具・家電のレイアウトも一緒にプランニングすることが大切です。想像だけでは難しいので、実際に図面に書き込んでみるともっとイメージしやすくなります。
また外構をイルミネーションで装飾を楽しみたい方、DIYやアウトドアが趣味の方は、外にもコンセントが必要となってきます。また後付けもできますが、電気自動車の導入を検討されている場合も、専用のコンセントが必要となるので忘れずに確認を。
そんなコンセントやスイッチが壁の中でどうやって収まっているか知っていますか?
基本的に家の壁は外壁側から断熱材→石膏ボード→クロスの順に施工されています。そのためコンセントを設置する時はその部分の断熱材を取り除いて施工することとなります。すき間なく断熱材を施工したはずが、コンセントを設置するためにすき間が生じてしまったり、断熱材が薄くなってしまってはそこから熱が逃げてしまい、断熱性能が低下してしまいます。断熱性能についてはこちら
一方プレウォール工法なら、高性能の断熱材(フェノールフォーム)を使用するため、一般的に使用されている断熱材より厚みを薄くすることがことができます。そのため、断熱材を傷めることなくコンセントの施工が可能です。
弊社のウッドリンク・ラボでは、家の構造や性能を体感・体験しながら楽しく学べる施設となっています。今回紹介した様々な工法の壁の内部の構造も知ることができます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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