日本人は昔から木の家で暮らしてきました。法隆寺など古くから数多くの建物に用いられてきた木材。日本の木造住宅はこのような寺社建築によって技術もレベルも発展してきたと言えます。伝統的なものから現代的な洗練された空間まで、幅広いデザインを可能としてくれます。そして万が一地震や火事などが起こってしまっても命を守るために、できる限り強い家をつくりたいですよね。今回は鉄骨住宅やRC住宅がある中、木造住宅がオススメな理由を紹介したいと思います。
<地震に強い>
地震に強そうなイメージと言えば木造住宅より鉄骨住宅でしょうか。確かに鉄のほうが硬そうに見えますね。しかし同じ重さの、木材・鉄・コンクリートで強さの比較をしてみると、意外な結果が出ています。
引っ張る力、押す力、曲げに対する力を比較すると、どれにおいても木材が一番強いという結果が出ています。
引っ張る力では木は鉄の約4倍、コンクリートの約225倍。曲げに対する力においては鉄の約15倍、コンクリートの約400倍も強いことがわかります。
また注目するのは重さです。地震の揺れやすさは建物の重さに比例します。約45坪の2階建て住宅の重さは木造住宅では約45t、鉄骨住宅では約105tとなります。このように木造住宅のほうが軽いため、地震が起こった時も振動エネルギーの影響を受けにくいため、揺れが小さくなります。
<燃えにくい>
木材が火に強いとは考えにくいですよね。たき火や暖炉で木は燃やしますし、むしろ燃えやすいというイメージのほうが強いかもしれません。確かに木は燃えます。が、燃えるスピードがとても遅いのです。なんと1分間で0.6㎜しか燃えず中々内部まで火が通らないのです。一方鉄骨は熱を通しやすい性質を持っています。その結果熱によって急激に強度が低下してしまいます。グラフで見ると約5分で半分程度の強度がなくなってしまっていることがわかります。しかし木材のグラフは緩やかに下がっているので、万が一住宅が火事になてしまっても、私たちが逃げる時間を稼いでくれるのです。
<調湿機能がある>
日本は高温多湿な気候です。梅雨の時期のジメジメにはうんざりしますよね。湿度が高い夏は、カビやダニの発生リスクが高まり、アレルギー症状がでやすくなります。反対に湿度が低い冬は、細菌やウイルスの動きが活発になり、インフルインザなどの感染症にかかりやすくなります。そんな時木材は湿度が高いときには湿気を吸収し、逆に乾燥しているときは木材自らの水分を放出し湿度を調整しようと働いてくれます。
室内の壁や床、天井の仕上材として使用することで、健康リスクを低減する効果があります。木造住宅は健康に暮らすための一つのポイントと言えるでしょう。
また木材にはその香りや触り心地により、人の心身に働きかける様々な効果があります。
いかがでしたか。改めて家にどんな機能を求めるのか確認して理想のマイホームを手にしてください。また住宅に用いられる木材にはたくさんの種類があります。ウッドリンクラボで木材のそれぞれの特徴や魅力、質感や香りなど五感を使って体験しにきてみませんか。ウッドリンクラボHPはこちら
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