花粉症の方には嫌な季節となってきました。
今や日本人の国民病とも言われる花粉症。
2008年に行なわれた鼻アレルギー全国疫学調査※では、花粉症の有病率は29.8%であるとのデータがでています。しかも同様の調査が行われた10年前から比べると、この有病率は10%も増加しており、短期間での増加率の多さに驚きです。
※全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象とした調査
花粉症の怖いところは、花粉を吸いこみ続け体内への蓄積が一定量を超えると、誰でも発症する可能性があるということです。そういった意味では、まだ発症していない人も花粉予防をしておくに越したことはありません。
外出時には、マスクをしたり専用のサングラスをかけるなどの苦労も、しょうがないと割り切れるかもしれません。ですが家で寛ぐ時間くらいは、花粉を気にせず過ごしたいですよね。
そこで今回は、花粉症を気にせず家で寛ぐために、新築住宅でできる対策をまとめました。
花粉症対策の重要ポイントは、まず何と言っても、「花粉を家にいれないこと!」これにつきます。
1.玄関にクロークをつくりましょう。
外から帰ってきたとき、それまで着ていたコートには花粉がたくさんついているかもしれません。外でコートについた花粉をはらうのはもちろん、玄関先でコートを脱いでかけておけるスペースがあれば、リビングまで花粉を持ちこみません。
また玄関クロークがあれば、雨で濡れた上着をかけたりと、花粉症対策以外でも何かと便利です。
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2.玄関の近くに手洗いスペースをつくりましょう。
帰宅後すぐに、手洗い・うがいができるよう、玄関の近くに手洗いスペースをつくりましょう。もちろん冬場の風邪予防にも効果的です。スムーズな動線になっていると子供の手洗い習慣化にも繋がります。
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3.室内に物干しスペースをつくりましょう。
花粉症対策には、洗濯物は室内干しが必須です。花粉の季節だけでも、室内に洗濯物を干せるよう、物干しスペースを検討しましょう。
↑物干しスペース施工事例 その他の施工事例へ⇒
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ですが、室内干しだと生乾きが気になる、干せるまでに時間がかかり過ぎると思うなら、衣類乾燥機を検討してみてください。
ガス式の衣類乾燥機なら、乾燥時間が50~80分程度と早いです。また“干す”という家事自体がなくなるため、主婦には嬉しい効果もありますよ。
こういった配慮をしても、花粉はどこからともなく入ってきます。「入れない」次に考えなくてはならないのが、入ってしまった花粉を室内に留めないことです。
4.床・壁・天井の素材は、花粉がつきにくいものを選びましょう。
床にカーペットや畳を使用すると、カーペットの繊維の間や、畳の目の間に花粉が入り込んでしまいます。そうなると掃除機をかけてもなかなか取れません。
ですが床をフローリングにしておけば、掃除がとても簡単になります。また同様に壁や天井も、ツルツルとした素材の壁紙にしておけば、花粉の付着を防ぐことができます。
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5.床からの換気で花粉を効果的に排除しましょう。
床上30cmの空間は、埃やダニの死骸、そして花粉等のハウスダストが溜まりやすい空間となっています。ハウスダストは、家に人がいない時や就寝時などに、床に落ちて留まります。そこですぐに掃除できればいいのですが、掃除する前に人が動くことで舞い上げてしまうので、掃除がなかなか困難です。
そこでおススメしたいのが、床面から換気するタイプの換気システムです。一般的な換気システムは壁の上の方、もしくは天井に換気のための給排気口がついていますが、位置が高いため床付近のハウスダストを効率的に排除できません。一方、床面に給排気口がある換気システムの場合、床付近のハウスダストを吸い取って排除してくれます。
特に床上30cmは赤ちゃんや小さいお子さんの生活空間になります。この換気システムを導入すれば、床上30cmを清潔な環境にできます。
おススメは、マーベックス社の澄家DCです。 マーベックス社HPへ⇒
この換気システムは、室内と外との空気を入れ替える際、室内の熱を外から取り入れる空気に渡すことができる「熱交換」と言われる機能をもっています。そのため暖房の熱ロスが少なく、暖房費の削減にも貢献してくれる優れものです。
熱交換についてはコチラ⇒ (コラムリンク:これからオススメしたい室内環境設備)
近年はスギ花粉の飛散量が増加しているために、発症までの期間が短くなっていると言われており、小さな子供でも花粉症を発症するようになっています。子供のうちに発症すると、長い期間付き合っていかなければなりません。
今回ご紹介した5つの対策、新築時であればそれほど導入に難しいものはありません。家族の健康のために、是非ご検討ください。
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