<緑を利用して心地よい家を>
自然豊かな日本は、緑を利用することで快適な暮らしをしてきました。住宅の骨組みとなる木材はもちろん、バイオマスエネルギーや落ち葉を腐葉土として活用したりと、生きる上で様々な恩恵をもたらしてくれます。
ZEHをはじめ最近の住宅は、エネルギーの消費を抑えたものが主流になっています。緑を活用して省エネを実現するとともに、四季を楽しめる心地よい家を作りませんか。
例えば、外観に1本シンボルツリーがあるだけで、家の見栄えが大きく違ってきます。自宅に植樹することのメリットはたくさんあります。
道路からのさりげない目隠しにもなりますし、南側に落葉樹を植えることにより、夏は強い日差しを遮断し熱を室内に入れないようにできます。冬は葉が落ち、室内に日が届くようになるのです。
西側に緑を設けると、1年を通し西日、西風を防いでくれます。季節風が吹き付ける方向に常緑樹を植えれば、風を防いでくれます。富山では広い耕地にポツンと建つ散居村に、緑がうまく利用されています。
このようにポイントは、日光や風の入る方向を意識すること。自然の特性を理解して、環境に適した設計が必要になってきます。
<手軽に育てられるオススメ草花>
緑だけでなく、暮らしをさらに楽しく豊かにしてくれるものを植えてみませんか。初心者にオススメの草花をいくつかご紹介します。
【花を楽しむ】
○キンモクセイ
楽しめる時期:9月~10月
樹種 :常緑樹
手入れ :簡単
○ハナミズキ
楽しめる時期:4月~5月
樹種 :落葉樹
手入れ :簡単
【実を楽しむ】
○オリーブ
楽しめる時期:9月~10月
樹種 :常緑樹
手入れ :簡単
○ジューンベリー
楽しめる時期:4月~5月
樹種 :落葉樹
手入れ :簡単
【紅葉を楽しむ】
○カエデ(もみじ)
楽しめる時期:10月~11月
樹種 :落葉樹
手入れ :簡単
○ドウダンツツジ
楽しめる時期:10月~11月
樹種 :落葉樹
手入れ :簡単
【シンボルツリー】
○シマトネリコ
楽しめる時期:5月~7月(花)
樹種 :常緑樹
手入れ :簡単
○ヤマボウシ
楽しめる時期:6月~7月(花)
樹種 :落葉樹
手入れ :簡単
<庭を含めて、住環境を整えよう>
どの種類の植物にもいえることですが、成長して大きくなったときに邪魔にならないか、事前に考えて植えるようにしましょう。例えば落葉樹の場合、落ちた葉が隣の敷地に落ちないかなども考慮する必要があります。
植物を育てるなら、外構の設備も大切なポイント。立水栓(水道)を設置したり剪定などで使用する道具を入れる物置を準備するなど、環境を整えておきましょう。
自然の力を利用することにより、地球環境にかけている負荷をも減らすことができます。敷地内にある庭も、家という大きな枠組みの一部です。ぜひ、地球環境にやさしい、豊かで快適な暮らしを実現してください。