<IHとガスコンロの違いとは>
家を建てるときはもちろん、リフォームやアパートなどを選ぶときもIHにするかガスにするか迷いますよね。オール電化が流行っていたり、やっぱり停電時はガスが一番だと思ったり。この2つではどのような違いがあるのでしょうか。
<IHのメリットとデメリット>
IHとは電磁線を使った調理器具のことを指します。電気を熱源として、鍋底自体を加熱する仕組みになっています。メリットとデメリットは以下の通り。
〇 メリット
・火を使わないので、火災になる危険が低い
・夏場でもガスに比べてキッチンが暑くならない
・天板がフラットなため、お手入れがラク
・魚を焼く時や揚げ物をする際も、ボタン一つで調理・温度調整ができる
・スイッチをつけてからの立ち上がりが早く、すぐに強火にできる
・オール電化住宅にすれば、光熱費がお得になる
✖ デメリット
・IH専用の調理器具が必要
・停電時には使用できない
・最大火力が定められている
(例:3口+グリル合計5.8kW。最大火力を超えるとブレーカーが落ちる)
・鍋底を離すと熱源が伝わらないため、鍋を振っての調理ができない
・使用後IHの天板が高温となるため、うっかりやけどをしてしまう可能性がある
・電磁波の影響が懸念されている。
以上を踏まえると、IHに適しているのは以下のようなご家庭と言えそうです。
・オール電化住宅にしたいと考えている
・安全性を重視したい
・キッチンをきれいに保ちたい
実際にIHを使ってみるとわかりますが、最大のメリットは掃除がラクということになりそうです。ガスコンロの手入れはとても面倒ですが、IHの天板は水拭きでOKです。
電磁波が体に悪影響を及ぼすという噂もありますが、国際的に定められている安全基準の数値を大幅に下回っているとのこと。
価格は高くなりますが、最新の機種では鍋振りができるなど、調理器具の制限が少ないものも増えてきています。
<ガスコンロのメリットとデメリット>
ガスコンロはガスによる調理器具のことを指します。最近はセンサー付きの安全性の高いガスコンロも出回っています。ガスコンロを使うメリットとデメリットをまとめてみましょう。
〇メリット
・強い火力で調理することが可能
・直接火に掛けるため、調理器具を選ばない
・最近のガスコンロは、天板がフラットで掃除しやすい
・炎が見えるので、火力調整を目で確認できる
・停電時にも使用できる
・どの時間でも同じガス料金で使える
✖デメリット
・火災の危険性がある
・夏場はキッチンの室温が高くなる
・IHに比べると手入れが大変
以上を踏まえると、ガスコンロに適しているのは以下のようなご家庭と言えそうです。
・直火で調理をしたい
・使い慣れた機器で調理をしたい
・電磁波の影響が気になる
<使用料金の比較>
電気やガスの料金は、お住まいの地域や電力会社のプラン、機器の種類によって変動します。ガスがどの時間帯でも同じ料金になるのに対し、オール電化の場合は使用する時間帯によって大きく変動します。
次の表は1kWあたりのランニングコスト(約1時間の煮込み料理相当分)と設備の比較です。
それぞれ一長一短があるので、一概にどちらが良いは言えません。IHを使うにしろガスを使うにしろ、生活に不可欠なことには変わりありません。自分に合った調理の仕方を想像してみて、最適な選択をしましょう。