<幅広い用途のインナーガレージ>
家づくりを考え始めたとき、インナーガレージを採用するかどうか迷う人も多いのでは。インナーガレージとは、建物内部に駐車スペースを確保したものを指します。
車やバイクが好きな人だけでなく、家族団らんや趣味のスペースなど幅広く使うことができます。今回はそんなインナーガレージについてポイントをまとめましたので、是非参考にしてみてください。
<愛車がすぐ近くにある幸せ>
インナーガレージを採用すると、「1階の居住スペースが狭くなってしまうのでは?」と心配になるかもしれませんね。でも大丈夫です。間取りを工夫すれば、狭さを感じることなく、家族と車を近づけ、便利で楽しい空間を手に入れることができます。
車やバイクが趣味の人であれば、愛車の手入れなど趣味のスペースとして活用することができますね。愛車を雨風から守ることもでき、メンテナンスに必要な道具を置くスペースも確保できます。
防犯面が不安であれば、シャッターを設けておくようにしましょう。プライバシーの確保もできます。
<雨の日でも濡れずに車に乗れる>
インナーガレージの1番のメリットは、雨に濡れることなく車へ乗り降りできることかもしれません。
設計段階でインナーガレージから直接居住スペースへ出入り可能にすれば、利便性を大きく高めることになります。雪が降る北陸地域では、車の雪下ろしが不要になります。スノータイヤの保管場所に困ることもありません。
また、ガレージtoキッチン導線ならば、車から買い物した荷物を運び込むのもとっても楽になります。
<防音や換気の対策が必要>
もちろんインナーガレージにすることでデメリットもあります。建物内でエンジンを掛けるため、車の振動・騒音の問題が生じます。設計でガレージと隣接する部屋に寝室を配置しないようにしたり、防音対策を取ったりすることで解消されます。
排ガスが発生するため、換気扇を設置するなど換気できる環境を作ることも大切です。車がEV(電気自動車)なら、エンジン音、排ガスもなく、インナーガレージとの相性ピッタリ。
また、先にもでてきた居住スペースの問題も、水回りを2階に設けるなどの工夫で解決できます。
車の出入りのしやすさも考える必要があります。入庫後の乗り降りや作業空間を考えれば、ある程度余裕を持った広さで設計したほうがよいでしょう。
柱や壁のない空間は耐震性が弱くなりますが、周囲の壁の耐震性を高め、地震に強い建物を建てることができます。長期優良住宅の認定を受けることも可能です。
<車が屋内にある安心感と利便性は大きなもの>
北陸型木の住まい研究会会員企業にも、インナーガレージを得意とする会社が多数在籍しています。
インナーガレージは車愛好家の人が建てたものから、家族や仲間との趣味を共有する場所にしたり、
子供たちの遊び場にしたりなど、使用用途は多岐に渡ります。
こだわりが強くなるとその分費用は高くなりますが、建物の中に車を保管できる安心感と利便性は、大きなメリットになりますよ。